MOON
コートーヤー。
今日の好きなものは、ラブデリック社のMOONというゲームについて......
先週、ラジオの「井口理のオールナイトニッポン」で、今注目のバンドKing Gnuの井口理さん(Vo.Key.)が一番好きなゲームとして話題になったMOON。
かくゆう私も、任天堂Switchでこちらのリメイク版が配信される事を、
井口さんのツイートを観て気になり、購入した一人です。
(以下、当時の井口さんのツイートです。)
https://twitter.com/Satoru_191/status/1169485975229095936?s=20
https://twitter.com/Satoru_191/status/1169489342722531329?s=20
MOONは1997年にプレイステーションソフトとして開発されたゲームです。
Switch版の発売ということで気になっていたので当ソフトを調べたところ、「もう、勇者しない。」という独特なキャッチフレーズと、敵を倒すという概念のない
「アンチRPG」として紹介されておりました。
Switch版のプロモーションビデオでは、ドビュッシーの「月の光」をBGMに、「ゲーム中の一癖も二癖もある村人たちの話や悩みを聞いてあげたり、
レベル上げ目的で勇者に倒されてしまった罪の無いモンスター(アニマル)たちの魂を救済することで「ラブ」を集めていくゲーム」という紹介。
懐かしのプレステのドット画と、粘土細工のようなキャラクターや文字エフェクトで表現された独特かつ、なんとも優しい世界観.........
個人的に、音楽、映像、ストーリーとどれをとってもどストライクだったため、前売りダウンロードにて、購入しました。
プレステ版のソフトにはプレミア価格がついており、なんと価格が4~5万円。
長年にわたり、とても愛されているゲームだということがわかりますね。
ストーリーは、主人公がRPGのテレビゲームをすすめるところから始まります。
夢中になって敵を倒しまくり、レベルを上げ、新しく覚えた技や魔法でどんどんゲームを攻略していく主人公。
いよいよラスボス戦…!!というところで母親に「ゲームなんてやめて早く寝なさい」と一括されてしまいます。
渋々ゲームをやめ、寝る準備をして部屋に戻ると、消したはずのゲームがついており
なんと主人公はそのゲームの世界へと吸い込まれてしまいます。
今まさにプレイをしていたゲームの町へ迷い込んでしまう主人公。
主人公は町の人から姿が見えず、誰にも認知されないまま路頭に迷っていたところ、主人公の事を孫と呼ぶ老婆と出会います。(老婆は目が見えませんが、主人公の事を孫として感じることができます。)
老婆に優しく迎え入れられ、老婆の家で眠りにつくと、夢の中に女神が現れ、「この世界のラブを集めなさい」と言われます。
果たして、このラブを集めた先には何が待っているのだろうか?
元の世界には帰れるのだろうか?
ここから主人公の、ゲームの世界「ムーンワールド」での生活が始まります……。
さて、女神に言われたままにムーンワールドのラブを集めたいところですが、
まずこのゲームを始めて1番最初に驚くことは、ゲームオーバーになるまでの早さです。(笑)
このゲームの中での主人公が動けなくなるまでのパロメーター。いわゆるヒットポイントのような概念のものが「時間の経過」となっております。
主人公が活動できる時間は限られており、活動限界を超える前にベッドで眠らないと主人公は力尽きてしまいます。
故に何も知らないままゲームを進めていくと、あっという間に主人公は力尽きてしまうのです。
そしてこのゲームは「敵を倒してレベルを上げていく」という概念がないため、ラブを見つけて夢の中で女神に評価してもらうことでレベルを上げ、活動時間を延ばしていきます。
ゲームでは珍しく、暴力も争いもなく、相手を傷つける能力も上がらない、なんとも優しい世界観の中、朝から夜まで体力の許す限り人助けの冒険を進めていくのです。
そしてこのゲームは、主人公が現実世界で操作していた「勇者」を客観的に見ることができます。
外からの視点で観る勇者は、レベル上げのために生き物を躊躇なく殺しまくったり、人の家のタンスを漁り、勝手に物を持ち出したりと、さながら狂人のように映し出されております。
ですがそんな彼を観ながら、「自分は(他の)ゲームの中ではヒーローだったけど
、実際はかなり酷い事をしていたのでは..?」なんて少し考えてしまったりするのです。
その他にも、ラブ集めのため町の人の悩みや説教を聞いていくのですが、
またこの町の住人一人一人にも様々な考えや信念があったりして、「人の在り方」というものを少し考えさせられるようなゲームという感じがするんですよね......。
そしてこのゲームは世界観だけではなく、音楽もまた逸材なのです。
ムーンワールド内ではMD(ムーンディスク)と呼ばれるアイテムを発見または購入ができ、ゲーム内のBGMとして楽しむことができます。
Rock、R&B、Hip Hop、Jazz、日本民謡のような音楽など、様々なジャンルの音楽が36
種もあり、1曲1曲がしっかりと作りこまれていて、音楽だけでもずっと聞いていられるぐらい良いのです。
プレステ版MOON発売時にも、MOONのサウンドトラックが販売されていたようなのですが、それがリメイク記念で再販するという情報があり、筆者はなんとしてでもフラゲしてやろうと思っているぐらいMOONの楽曲は気に入っております。
また長々と書いてしまいましたが、とにかくこのMOONというゲームは面白いです。
エンディングについては賛否両論で、「かなりのクソゲー」というような辛辣な意見もあるようですが、個人的にはエンディングもかなり好きです。
エンディングについては実際にプレイしてからのお楽しみということで......
とにかく、このハートフルで少しセンチメンタルな世界がたまらなく好きでしょうがないのです。
オンラインゲームが主流になり、いかに相手を倒せたか、いかに相手より強いかを競い合うのが常となった今の時代だからこそ、MOONのようなゲームは必要なのではないでしょうか?
ゲームがお好きな方はぜひ一度、このゲームをプレイすることをお勧めいたします。
長々としたまとまりの無い文を最後まで読んで下さりありがとうございます。
ここまでこのブログを読んで下さった方に、素敵なできごとや素敵な出会いがありますように!!!