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重力ピエロ

コートーヤー

 

今日の好きなものは伊坂幸太郎の重力ピエロについて…

 

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加瀬亮岡田将生が主演で映画化もされていますね。

残念ながら映画の方は、まだ観たことがありません。泣

 

今日はこの小説の方の重力ピエロについて書いていきたいと思います。

 

 

 

 

この物語は、仙台市で連続放火事件が起き、その現場近くには必ずグラフィティーアートが見つかります。

この事件を、兄の泉水(いずみ)と弟の春(はる)で謎を解き明かしていく…

というのが大まかなあらすじです。

 

 

 個人的には、話の展開を楽しむより、哲学をする本という印象でした。

アート、著名人、遺伝子…と、この物語にはいくつかのキーワードが出ており、

そのキーワードが出るたびに

 

  • 「人」ってなんだろう... 動物との違いって?
  •  家族、絆、人と人の繋がり…これらの精神的繋がりは何から生まれてくるのか?
  • また、何をもってその「繋がり」を「証明」できるのだろうか?

など、答えの見つかりそうに無いことををぐるぐる考えてしまいました。

 

 

 

 特にこの泉水と春というキャラクター。

主人公の泉水とその弟の春は、前記したものを考えさせられるような

少し暗い過去があります。

 

それにも関わらず、決して暗くはなく、どこかコミカルでどこか淡々としている、

それでも温かみを感じるような二人のやりとりや関係が、

読んでいて心がむずむずとくすぐられるような感覚になります。

 

伊坂幸太郎さんの本を読んでいて、このような気持ちを共感できる!

という方がいたらとてもとても感激です。笑

 

 

 

また、春は同じく伊坂幸太郎さんの「死神の精度」にも登場しているようですね。

悲しいことに全然記憶にないため、また読み返して一人でニヤニヤしてやろうかと思います。

 

この記事を読んで下さった方にも、素敵な本との出会いがありますように…‼